2008年。
私は、貯金0に嫌気が差し「一発当てたい」の思いで上京を決意しました。
当時のネットの情報を見て思ったのがこれです。
「株のトレーダーになろう」
この2年後には、東京の証券会社に就職し、
トレーダーになることができました。
しかし当然ながら、田舎者トレーダーが簡単に相場に勝てるわけはありません。
累計1000万円を超える損失を出し、相場から強制退場。
完全に相場の中で「カモ」になってました。
ただ、少なくとも金融の基礎知識だけは付いていたこともあり、
会社の優しさで"なんちゃって"アナリストの仕事を与えてもらいました。
そしてなんと、、
これがきっかけとなって会社や事業を見るのが楽しくなり、会社のレポートに、銘柄分析を掲載することになります。
そこから、レポートの実績が積み上がり、それが現在の配当株投資の大きな土台となっています。
このページではそんな私のアナリスト物語を紹介することで、
あなたの投資の参考にしてもらえれば幸いです。
まずはアナリスト開始直後のお話です。
銘柄分析をさせてもらう前の頃
アナリストとしての仕事は、グラフや表などの資料作りから始まり、
企業取材、レポート作成と進んでいきます。
表の作成はアナリストじゃなくてもできます笑
この項では初期の資料作成の頃のお話をします。
色んな統計データを元に、分かりやすい図を毎日作りました。
他にも決算スケジュールや優待情報一覧など、
証券会社のお客さん向け資料の作成に明け暮れていました。
しかし、そんな名ばかりのアナリストを続けていたとき、私が考えていたことは、
「無能トレーダーが、資料を作ってるだけか…」
夢も希望も、上京の目的もどこかに行ってしまっていました。
そんな中、しばらくデータ作りを続けていると、ふと気づいたこともありました。
- データ収集、分析は不得意でもなく、ずっとやってても苦にならない
- 少しずつ、現場で使われている金融知識を肌で感じ取れるようになっている
コツコツとデータに向かっていると、
ポイント(1)
一次情報を見る大切さを知ったんです。
一次情報:企業発表資料、政府発表資料・統計
一次情報を見るのは非常に手間がいったり、時間がかかります。
資産運用初期は、分からない言葉があってもそんなに気にせず、面白そうに感じるところ(ブログや動画などの二次情報)から入るのも全然OKです。
小学校のとき、ひらがなを覚えて、文章を読めるようになって、マンガが楽しく読める、そんな感覚。
まだマンガの文字が全て読めないときも、絵を楽しく見ていたと思います。
一次情報を読めるようになれば、会社がしていることも読めるようになります。
初めての個別銘柄レポート発行
アナリストは企業決算の時期になると、アナリスト向けの説明会に出席します。
何も分からないまま、申し込みをして参加すると、
そこには目と鼻の先に、ソフトバンクの孫さんがいたり、7&iHDの鈴木会長がいたりと、想像を超える世界が広がっていました。
手を上げて直接質問もできます。
その場の経営者の声や、説明会でしか伝わらない自社株買いの雰囲気なども感じることができ、とても有意義な時間でした。
ポイント(2)
株式を銘柄としてではなく、事業として見る
経営者の顔を見たことで、事業として会社を強く意識しました。
株を買うのは、事業を買うこと。自分がその事業をする社長として、または社長を誰かに頼む事業家として、その事業が欲しいか?
そんなことを考えるようになっていました。
そして、決算説明会をもとに、企業の銘柄レポートを書き、初めての個別銘柄レポートを発行。
自分の調査レポートが何百部と投資家に読まれるのは怖さもありましたが、大きなやりがいも感じることができました。
トレーダーで結果を全く残せていなかった自分の将来に、少し希望を持つことができたのです。
この時に私が意識したとことは、
- 会社を事業として分かりやすく伝えること
- 投資家の時間を節約(情報場所や、投資判断データの提供)すること
この2つです。
これをコツコツと行うことで、レポート掲載の実績を積み上げていきました。
次に私がした挑戦は、外部でも通用する分析力の習得です。
月刊レポートにレギュラー掲載
先輩アナリストのレポートを毎週見たり、注目点を聞いたりするうちに、
分析にもある程度決まった見方があることが分かってきました。
一度、コツをつかんでからは、少しずつ毎週の分析レポートを任せてもらえるようになり、
さらには証券会社のレポートコンテンツの顔ともなる月刊レポートに銘柄レポートを掲載することができました。
この結果を得ることができたポイントは、
・各企業に対して、見るべき点の把握
・見るべき点の「相場」の把握
・広く使える分析方法の習得
です。
これらが見事に嚙み合って結果を出せたんだと思います。
そして、この記事を書いている2022年3月現在では、
この時培ったアナリストとしての土台を使って、
高配当株をメインにした、自己資産の運用を行い、資産を拡大させています。
このように、株式の知識習得には人生を好転させる力があります。
以上が、私のアナリスト物語です。
ぜひ参考にしてください。
さあ、次はあなたの番です。
一緒に知識を付けながら、
あなた自身の資産運用を始めましょう!
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